日本の医療費の問題を考えよう

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ABOUT ME 現代の日本は、誰もが最新の医療に基づく診療を受けられる社会になりました。しかし、その結果として高齢化社会が進行し、医療費の支出に保険料の収入が追いつかなくなってきています。本サイトでは日本の医療費の問題と、その問題に対して何が出来るのかを考えていきます。お問い合わせはこちらのメールフォームからお願いします。

アメリカの医療費問題とオバマケア

アメリカの医療費問題とオバマケア アメリカでは医療も原則的に自由診療となるため、深刻な問題点が存在します。一つは無保険者の増加です。アメリカの医療費は高額なため、一般的には自己負担で民間の医療保険に加入する必要があります。しかし、加入は自由な選択によりますので無保険の状態である人も少なくありません。無保険者は医療から遠ざかってしまうことで健康状態や家庭生活に悪影響を及ぼしてしまいます。そしてもう一つは医療費の高騰です。アメリカで破産する人の6割が高額な医療費が原因と言われているほど医療費が高額なのです。医療水準も高いので富裕層であれば恩恵を受けることもありますが、一般人は高額な負担に悩まされることになります。

オバマケアとは

オバマケアとは、アメリカのオバマ政権が推進する「医療保険制度改革」です。主な概要としては、個人による医療保険加入の義務付けと未加入の場合のペナルティ、低所得者が対象のメディケイドの加入対象者の拡大、従業員に対して医療保険を提供していない企業へのペナルティなどとなります。この医療保険制度改革によって10年間で無保険者を3200万人減らし、65歳以下の保険加入率を83%から94%に引き上げることを目指しています。また、高騰する医療費を抑制するために予防医療の重視や医療ITシステムの導入による検査や治療の重複の回避なども考えられています。

オバマケアの課題

今回の医療改革法によって一定の成果が予想される一方、多くの課題も残ると見られています。例えば、改革後も約2200万人~2300万人がさまざまな理由から無保険者のままであることが予想されています。他にも各州政府の判断に委ねられたメディケイドの拡充について拒否する州が多く存在していることや、医療保険の加入者が増えることに伴った約93兆円もの支出など、実現性については全くの未知数と考えられています。

日本とアメリカの違い

日本では超高齢化が医療費を増大させている原因と考えられていますが、アメリカでは医療技術の進歩によるものと指摘されています。アメリカでは、医療過誤による賠償金額が日本よりも高額となるケースがあるため、医師は医療過誤保険に加入したり、訴訟リスクを回避するために多くの治療前検査が行われることがあります。それらの医師による訴訟への対応が、医療費の高騰に繋がっているようです。 アメリカの医療事情に興味がある方はこちらもどうぞ!


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そんなアメリカの医療事情を風刺たっぷりに辛辣に描いたのがマイケル・ムーア監督の「シッコ」です。本当にこんなことが起きているのか、目を疑いたくなるようなアメリカの医療事情を映画しています。

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